開催趣旨
中性子イメージング法は、中性子の持つ高い物質透過能力を活用した非破壊での物質内部観察・分析手法として、幅広く利用されている実験技術です。これまでの「中性子ラジオグラフィ」が物質の形状情報を主に与えるのに対して、 近年の中性子線源の大強度化・高性能化、測定・解析技術の進歩により、観測対象物質の内部の構成元素の情報、結晶組織の情報の画像化、さらには物質内部の温度や磁場の空間的な分布の画像化も「中性子イメージング」の領域として広がりつつあります。
本研究会は、中性子イメージングに関連する研究の最新の状況を共有するとともに、さらなる技術開発と応用研究の発展に向けた議論の場を提供することを目的とします。そのため、研究会の前半はJ-PARCの中性子イメージング装置RADENを用いた研究成果について学術利用を中心としてご報告いただき、後半は、中性子イメージングの産業利用に注目し、具体的な応用事例を紹介していただいた上で、産業界から見た中性子イメージング技術の活用方法に関するパネルディスカッションを行います。このディスカッションを通して、より広い産業分野での中性子イメージング技術の活用を目指したいと思います。
日時
2022年9月14日(水)13:30~18:00
9月15日(木)10:00~16:00
会場
エッサム神田1号館2階多目的ホール(東京都千代田区神田鍛冶町3-2-2)
+ オンライン配信
プログラム・参加申込
詳細につきましては、こちらよりご確認下さい。
運営組織
主催
J-PARCセンター
中性子産業利用推進協議会(IUSNA)
一般財団法人 総合科学研究機構(CROSS)中性子科学センター
共催
茨城県中性子利用研究会
協賛
J-PARC MLF利用者懇談会