開催概要:
本ワークショップでは、企業や研究機関などの材料系分野の研究・開発者を対象に、シミュレーションを行う際に有益となる情報の提供を行っています。
スーパーコンピュータ「富岳」は、2021年11月に世界のスーパーコンピュータに関するランキングの「TOP500」、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、「HPL-AI」、「Graph500」で、4期連続世界第1位を継続し、機械学習処理ベンチマークMLPerf HPCでも世界第1位を獲得しました。
材料系分野においても、その研究開発への「富岳」の活用について、関心が高まっています。
「富岳」を始めとしたスーパーコンピュータを利用して各種のアプリケーションソフトウェアから創出される品質の高い計算データ群は、実験や計測データと同化させることでその価値を高めることができます。今回は、「富岳」において今年度開始された新たな材料系分野の課題や、大規模計算から創出される材料分野の計算データを活用したNEDOプロジェクト、企業コンソーシアム、企業内チームの活動を紹介し、その価値をどのように共有して”共創の場”の形成を築いているのかを掘り下げます。
「富岳」の利用をお考えの企業の方に向け、2021年5月より開始された「富岳」における、新しい有償利用制度、また、産業界の方の利用を加速する新しい伴走型利用支援の紹介も行います。
併せて、企業や研究機関において、HPCIシステムをご利用頂くための申請手続きや支援サービスなどについての利用相談を行いますので、遠慮なくお申し出ください。
なお、このワークショップは、スーパーコンピューティング技術産業応用協議会(産応協/ICSCP)と材料系の「富岳」成果創出加速プログラム7課題の共催、他の材料系シミュレーションに関係する各機関の協賛をいただき、各機関と連携してこの分野の振興を目指しています。
開催場所・方法:
オンサイト(秋葉原UDX)とオンライン(Zoom)両方のハイブリッド開催
〇秋葉原UDX 4階 NEXT-1(東京都千代田区) *JR秋葉原駅電気街口徒歩2分
〇Web会議システムZoomを使用したオンライン
主催:
一般財団法人 高度情報科学技術研究機構(RIST)
共催:
スーパーコンピューティング技術産業応用協議会(産応協/ICSCP)
「富岳」成果創出加速プログラム課題
「量子物質の創発と機能のための基礎科学-「富岳」と最先端実験の密連携による革新的強相関電子科学」
同「省エネルギー次世代半導体デバイス開発のための量子論マルチシミュレーション」
同「次世代二次電池・燃料電池開発によるET革命に向けた計算・データ材料科学研究」
同「環境適合型機能性化学品」
同「大規模計算とデータ駆動手法による高性能永久磁石の開発」
同「データ駆動型高分子材料研究を変革するデータ基盤創出」
同「「富岳」を活用した革新的光エネルギー変換材料の実現」
協賛:
国立大学法人東京工業大学物質・情報卓越教育院
計算物質科学協議会
元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
SPring-8利用推進協議会
一般財団法人総合科学研究機構(CROSS)
日本材料学会
公益財団法人計算科学振興財団(FOCUS)