概要
「量子ビーム」と呼ばれる放射光、中性子の共同利用実験の普及により、これらを連携的に利用した研究が学術分野だけではなく、産業分野でも広がってきています。この量子ビーム連携利用の学術利用及び産業利用の成果の拡大・深化を促進するためには、量子ビームそれぞれの特徴の把握が重要である。今回は量子ビーム施設の実習を通して放射光、中性子それぞれの測定技術の特徴を把握していただくことで、効果的な連携的利用方法の検討の一助とすることを目的とした施設横断合同研修会を開催します。本研修会は、施設横断的な利用促進と人材育成並びに標準化活動の一環として、高輝度光科学研究センター(JASRI)と総合科学研究機構(CROSS)とが協力して実施します。
昨年に引き続き、粉末回折測定による構造解析技術をテーマとし、従来行ってきたJASRIが所掌するSPring-8の粉末X線回折と東北大学金属材料研究所が所掌するJRR-3のHERMESにおける粉末中性子回折に加えて、CROSSが担当するJ-PARC MLFのBL20(iMATERIA)を加え、より多くの参加者への対応や中性子回折における連続単色中性子とパルス白色中性子の違いも研修できる場を提供します。これらの実習を通し、X線、中性子の散乱断面積の違いを活用した構造解析が可能となるという粉末回折における連携利用の利点を参加者に理解していただくことを目的としています。
日時
【SPring-8】2023年10月12日(木)
【JRR-3】
2023年11月20日(月)
【J-PARC MLF】
2024年2月26日(月)
講義・実習場所:
【SPring-8】SPring-8中央管理棟 上坪記念講堂、蓄積リング棟 BL02B2
【JRR-3・J-PARC MLF】AYA’S LABORATORY量子ビーム研究センター(AQBRC)(予定)、JRR-3東北大学金研中性子粉末回折装置「HERMES」、J-PARC MLF BL20茨城県材料構造解析装置「iMATERIA」
対象:
・放射光、中性子を連携的に利用した粉末回折実験を検討中の方
・放射光または中性子のいずれかの粉末回折実験の未経験の方
・SPring-8(放射光)及びJRR-3・J-PARC MLF(中性子)で開催する両研修会に参加出来る方
なお、応募者多数の場合、実習参加をお断りする場合がありますのでご了承ください。
プログラム・参加申込
プログラムの詳細は、こちらよりご確認ください。
参加申込を締め切りました。
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運営組織
主催
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
一般財団法人総合科学研究機構(CROSS)
共催
東北大学金属材料研究所(IMR)
後援
SPring-8利用推進協議会(IUSS)
中性子産業利用推進協議会(IUSNA)